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1st Album​『​コ​ウ​カ​イ​の​便​り​』​(​Koukai​-​no​-​tayori)

by ヲののく wononock

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1.
後悔したところで遠く此処じゃない何処かへは行けない ほら、あの子ですら泣くのは止めて大人になるんだって わたしの領海を揺籃は離れていく 伸ばした手を引いて、ただ眺めていた 後悔し続けている 何も失うものなどなかった筈なのに 「わたしも連れて行って」なんて言えなくて なんにもない水平線、まだ眺めている
2.
此岸 04:20
小舟を漕いでいる あなたの元へと 向こう岸はどんな風景? 早く知りたいな ぼおっとしていた 波は穏やかで目を瞑ったら眠ってしまっていたんだ 水面に映ったのは影の無いあなた 「待っていて」と言ったあなたが何故泣いた どこにもいない わたしを置いていった
3.
名前を叫んでいる あなたの名を 水滴充し壁となる 酸素無くなり窒息 溺死体/沈んでいく/打ち上がり/約束に/その名だけ/手を伸ばし/剥がれていた/追いかけた 名前を叫んでいる 諦め切れずに なんの意味も付属しない言葉を叫ぶ
4.
揺蕩う 06:54
沈む、沈む 冷たい水の底へ 水面、覗く きみは確かに笑った どこまでも暗くて深い海は昔から嫌いだった 泣くしかないきみを笑わせた海を今なら好きになれる 気がした 潜る、潜る 暖かい水の中を 揺れる、揺れる ぼくの脳脊髄液 走馬灯 ぼくの一生はあまりいいもんじゃなかった 最期に一つ、 きみの病気が治ることを祈らせてくれ きみに幸せが巡ることを望んでいるよ そしてぼくは消失したんだ
5.
冬眠 05:36
寒い冬が来たら もう誰も許せない 一年の思い出を ひとつずつ消していく ゆったりと流れる時間 静かに眠りに落ちていく 穏やかな気持ちのまま 死にゆく様な多幸感 どんなに眠っても 子供の頃には戻れない
6.
柵を越えたなら、溺れてしまう
7.
湯帷子脱ぎ捨てて 子供達は何処へ 一人ずつ消えてゆく 一人ずつ消えてゆく 言い伝え守れども 孰れ皆、死に至る 湯帷子脱ぎ捨てて子供達は何処へ 一人ずつ一人ずつ消えてゆく 「ぼく」や「わたし」のコウカイは これからもずっと続く 「きみ」や「あなた」のコウカイは これからもずっと消えない

credits

released December 21, 2016

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